一緒に仕事をしています京絞り作家寺田氏と綴れ作家服部氏は歌舞伎役者の中村芝雀さんと
愛之助さんのお知り合いで私は坂東秀調さんと友人で(奥さんが同級生)
たまたま歌舞伎とは縁がありました。寺田氏は芝雀さんとは家族同様の中ですが、偶然にも私は10数数年前に芝雀さんとは二度ほどお会いしていますし、真鍋島でお食事もご一緒しています。歌舞伎役者さん方十数名を秀調さんにお願いされまして真鍋島にお連れしてことがあります。20代前半から京都にいましたので、南座へは時々でしたが、行っていましたね。
一年間働いて顔見世には髪をセットして着物を着ていくのよという話をよく聞きました。
これが楽しみで働いているのよと。いまでも髪をセットしていただいているご年配の美容師さんは玉三郎さんを観に行くのがとても楽しみとお話しされています。
歌舞伎はいいですよ。
寺田氏服部氏 そして私は歌舞伎界がこれからも安泰でありますように祈っています。
海老蔵さんに代わって愛之助さんは代役を完璧に成し遂げました。代役といっても長い長い早口言葉が出てくるのですよ。とちることもなくやってのけられました。
まるでご自分の持ち役のように。でも代役をお願いされて時には「できません」とお断りになったと書いてありました。ひょうひょうとやってのけられましたが、その気苦労は大変なものだったろうと察しがつきます。そのせいかどうか浅草歌舞伎では倒れられてしまいました。
歌舞伎役者さんは大変な努力をされています。
歌舞伎座の映画「さよなら歌舞伎」を観に行きました。(この忙しい中合間を縫って私は行くんですよ、そうでないと私も倒れてしまいますから。リフレッシュしないと}
歌舞伎座をもう一度観たかった。歴代の役者さん方を紹介していました。日本の大切な伝統です。
これから着物を伝えていくだけではなく、歌舞伎 お能もご紹介していきたいと思っています。歌舞伎に行ってみませんか?お能鑑賞をしてみませんか?
これからどんどんご紹介してまいりますが、おひとりで行くのはと思っていらっしゃる方はご一緒しませんか?お声をかけてください。
私たちと同じように愛之助さん 芝雀さん 亀治郎さんを応援しろとはもうしてませんので。
ご自分のごひいきを見つけてくだされば楽しいですよ。
仁左衛門さんの立ち姿 玉三郎さんの立ち姿まるで浮世絵です。身震いがしますよ。
芸をとことん追求されてお二人からなにか感じるはずです。
こんな大変な時にと思っていらっしゃる方、こんな時だからこそ歌舞伎を見るんです。
息が詰まるほど大変な時はとりあえずそこから離れることですよね。リフレッシュするのです。私はそうですね。追い詰められたような気がするときは山を見に行ったりします。
そうして元気を取り戻します。映画もそうでしたね。気分がすぐれないときは映画に行き
一番前に座わります。映画の中に入り込みやすいように。
歌舞伎はいいですよ。気分転換には。なにせ江戸時代に戻れるのですから、その時だけは。
今日は寺田氏と打ち合わせの後お能を鑑賞いたします。寺田氏の義弟であり、私の師匠でもある片山伸吾先生がお出になりますので。
先日岡山での能舞台で先生が舞われましたが、一緒に鑑賞しましたお能は初めてという生徒さん方は感激されていました。能は難しいという先入観は私にもありましたが、この妖艶な美の世界に引き込まれていきます。今日は「東北」を舞われます。
私も見るマナー 着ていくものを寺田氏や奥様に教えていただいています。
奥様の千沙子さんも寺田さんも「簡単簡単 そんななんにも気を張らなくてよろしい、何を着て行っても大丈夫」とおっしゃいます。紬でもいいそうですよ。
華やかに訪問着でも。洋服姿でもいいのですが、生徒さん方はやっぱり着物で行きましょう!
お能は眠いという方 わからないという方は最初に物語をしっかり読んでいかれるといいですよ。そうすると台詞がわかってきます。
この幽玄の世界。忙しい毎日を忘れさせてくれます。
私は仕事が好きですから、毎日くるくるくるくる動いていますが、心の栄養も必要です。
歌舞伎もお能もそして浮世絵も。享保雛も。
東京滞在は浮世絵を見るのがせいいっぱいでお雛様はみれませんでした。
浮世絵のガイドの声は亀治郎さんでした。ゆっくりと説明されてよかったですよ。
長い間封印されてきたものですから、200年前の色が鮮やかに残っていました。
紗の透け具合なんか素晴らしいですよね。
長くなりますので、お能と浮世絵の話はまた次回。