倉敷の民藝館にて、芭蕉布の特別展が開かれるとご連絡がありました。
芭蕉布の人間国宝の平良敏子さんと倉敷は縁が深いところです。
そしてこの民芸館も。
倉敷での大原総一郎氏と出会い、外村吉之介氏と出会い
柳宗悦著書「芭蕉布物語」に出会い、倉敷を後にし
沖縄に戻ります。
大原氏と外村氏の沖縄の織物を守って行ってほしいという希望を胸に。
そして芭蕉布を復興させました。
それから芭蕉布一筋の生活が始まるのですが、日本橋高島屋での
大々的な展示会の中のスクリーンに息子さんが映し出されていましたが、
子供の頃芭蕉布作りに夢中で自分の面倒を見てくれないと寂しく
思ったとおっしゃっていましたが、そういう母の毅然とした姿にも憧れを持って
おられたようです。
それほど一筋にこの芭蕉布を伝えてこられた平良敏子さん。
今も現役でいらしゃいますが、もう今年百歳になられるそうです。
まだ若い時にこの方の作品を拝見しまして、感動したことを今でも
覚えています。
20代の頃京都にいましたが、その頃の京都は着物全盛期で、
デパートでの特別展、ホテルなどでの着物ショーが盛んでした。
毎日のようにあちらこちらで催されていました。
当時の芭蕉布のシャツなどは結構ゴワゴワしていましたが、
平良敏子さんの作品は勿論張りがありますが、そのゴワゴワ感が
感じられませんでしたね。
持っておりませんので着たわけではありませんが、平良敏子さんと
大変懇意にされている方から触らせていただきました。
何故ゴワゴワ感がないのか、ご説明するには紙面が足りませんので又いずれ。
一からの工程を納めましたDVDを持っておりますが、宝物です。
何度観ましても感動しますね。
チラシの裏に掲載されている作品です。
小物などは販売されるそうです。
それもまた素晴らしいんですよ。
私は平良敏子氏の小銭いれを買ったことがありますが、
それはそれは素敵でお気に入りでした。
着物姿の素晴らしい杉村春子さんは舞台で自前の平良敏子氏の
着物を着られていました。
究極のお洒落ですね。
流石お芝居の鬼とも言われている杉村春子さんらしい。
着物通の方は平良敏子さんの作品がお好きな方が
多いですね。
こういった企画も催されるようです