島根大学などの研究グループは新型コロナウイルスを攻撃する新しい抗体の開発に成功したことを23日、記者会見を開いて発表しました。

新しい抗体を開発したのは島根大学医学部の浦野教授や長崎大学のグループです。

浦野教授によると、マウスを使った実験で新型コロナウイルスに反応する14種類の新しい抗体を半年かけて開発。

この内、5種類の抗体について、新型コロナウイルスの細胞内への侵入を阻害し、感染を防ぐ効果があることが確認できたということです。

研究グループは5種類の新しい抗体の遺伝子配列について22日特許を出願しました。

島根大学医学部 浦野健教授

「体の中に投与することよって、体の中で抗体を作らせる。それでウイルスが細胞に感染させないようにする」

「ワクチンや治療薬の開発は国内でできるようなシステムを必ず作っておくことが重要」

今後はヒトによる実証実験を経て、抗体医薬や、検査キットへの活用を目指したいとしてます。