今日は片付けをしながら、テレビをかけっぱなしにしていましたが、
重いテーマの番組をやっていました。
それは尊厳死。
私も考えないことはないですね。
何しろ一人ですから。
とりあえずは延命治療はしないと家族全員で決めています。
母もそうですし。
尊厳死を選択した本人と姉妹のドキュメンタリーでしたが、この撮影を承諾
されたということに驚きました。
最後の最後までカメラは追うのですから。
今は外国人でも尊厳死を許可するというのはスイスだけだそうです。
それもしばらく病院に滞在とかではなく、病院に行った日がその日なんですね。
点滴の中の薬で死ぬのですから、穏やかに数分で結末を迎えます。
前夜は最後の晩餐をスイスのレストランで姉妹3人で取ります。
本人はもう達観していまして、動揺もされていません。
お姉さん二人がやはり泣いていました。
点滴をした時も本人は落ち着いて、感謝の言葉をお二人に投げかけていました。
それもしっかりした口調で。
まだギリギリやっていけるとは思うけれどとちょっと決心が鈍った瞬間も
ありましたが、もう決断もできない状態になるのはそんなには遠くはないでしょう。
まだお若く六十にもなっていないのに、心残りだったでしょう。
苦しむこともなく眠るようにあっという間に命は消えました。
一人暮らしの中で年を取っていく自分のこの先を考えることもありますが、
99歳の卒塔婆小町の姿をふと思い出しました。
どちらも私の未来にはありそうな感じですから。
ですから、思い残すことなく今を精一杯生きることだなあって思いますね。
私に関して言いますと、やはり着物講師として全力を出して、
思い残すことがないように毎日を生きることでしょうね。
私を信じて、大変身を夢見てくださる生徒さん、講習生の方の夢を
実現させることが生き甲斐ですから。
卒塔婆小町か尊厳死か。
まあ、それまでに兎に角やり残すことがないようにしませんと。
来年はそういう意味でも思い残すことが無いように一人でも多くの方の
大変身へ向かって。
着物で人生が変わります。大変身後には。