小太夫鹿の子とは?
貞享・元禄の頃、江戸の俳優伊藤小太夫が帯の模様にし出した紫の鹿の子染め。
江戸から京までへも流行って「江戸鹿の子」といったそうです。
紫はそれまでにも流行っていたのですが、小太夫が一躍大流行させました。
四枚の型を重ねて染め上げるものです。
それを今現在に復活させたのが京絞り作家の寺田氏です。
そして染めの段階でハッと気付かれて、四枚を別々に染め上げた着尺。
この着物の染めの美しさに目が止まりお聞きしたら、資料を見せていただきました。
(遅いよ、もっと早く言って欲しかった)
重ねて染め上げる小太夫鹿の子の四枚をバラバラにして染めあげた
特別な着物です。
岡山の丸善さんで今展示しております。
伊藤小太夫
江戸時代の元禄末期の小太夫まで四代続いたが、この二代目が最も有名である。
名女形として大変もてはやされたそうです。
小太夫鹿の子の創立者