私の好みは白で地紋があるもの
半衿をつけるのが嫌という方は多いですが、半衿からもう着物の
醍醐味がはじまるのですが。
例えば、今度猿之助さんの歌舞伎に何を着て行こうから始まり、
あの着物と帯びにしようかな。
いや、あれは去年着たわ。
と言いましても猿之助さんは何を着ていたかなんて知る由もなし。
ですがこの会話はしょっちゅう聞きます。
もう三回も着たわですとか。
猿之助さんはお客の中にきもの着てる人が今日は多かったなあということは
わかられても、着物までは覚えておられない。
それでもファンの心理はそんなことはお構いないのです。
着物と帯びが決まれば、帯揚げと帯締め。
いつもおんなじだわあなんて思いながら。
そして長襦袢にお衿。半衿はどれにしようかなあ。
新しく買い直そうかしら。いえいえ先日のがいいわと。
この時間絶対に楽しいですよね。
そして一針、一針、くけていく。
後のお衿の内側にシワがあまり出来ないように、ちょっと引っ張って。
この引っ張り加減が命なんです。
まち針で押さえまして、くけていきます。
この間も楽しい。
ステキな半衿をつけ終わった。
実は猿之助さんの歌舞伎でもお能でもなく、仕事なんですが、それでも
楽しい。
半衿を選ぶところから楽しい。
来月の初旬に東京への道中に京都に寄りますので、半衿屋さんへ
行ってみましょうか。
いや時間がないですね。
帰りは東京から飛行機でまっすぐに戻ります。
でもいつもの半衿やさん覗きたいなあ。