昨夜夜中に向田邦子さんの阿修羅のごとくを再放送していましたが、
何度観ても見応えのあるドラマですね。
お一人お一人の個性も素晴らしい。
お父さん役の佐分利信さんのいぶし銀の演技もいいですね。
ラストシーンでの演技はもう素晴らしい。
向田邦子さんの熱烈なファンが今でも沢山いらっしゃるので、あまり下手な感想は
書けないのです。
もう研究し尽くされていますから。執筆家にも多いですね。
ではこのドラマの中で流れるこの曲につきまして。
このドラマがこの曲で始まりますと、なんとも言えない気分の重さ、少しの
恐怖を覚えました。でもこの曲あってのドラマというくらいにしっくりあっています。
これはオスマントルコの軍隊の行進曲のようです。
ジェッディン・デデン
なんとも不思議な曲ですが、今ではこのドラマには欠かせないものになってますね。
小説にも食事場面が良く出てきますが、彼女の小説に書かれているお料理を
いくつか作りました。
とても好評でした。
ここら辺で。
本当に向田邦子さんファンはすごいですから。何でもご存知です。
それに今でも多いと思いますね。
お亡くなりになった後、妹さんの手記を読みましたが、涙がでましたね。
ある場面で。
愛する人を静かに愛した方でした。
この阿修羅のごとくの世界からはほど遠いところで生きていますが、
こうなりたくなくそうしているかもしれません。
静かに余生を着物の指導だけで終わりたく思っていますので。
私はごめんですね。
寂聴さん、私はもう恋はいいですよ。
ラストシーンは色々と考えさせられます。
古き良き時代の女の悲しさと忍耐とうちに隠した激しい怒り、嫉妬。
あの年季の入った漬物樽に漬物石。そしてこれも年季の入った菜切り包丁が
物語っています。
向田さんは生き続けていますね。
本当に素晴らしい。
向田邦子さん