今日は盆入り、迎え日で仏様が戻って来られる日ですね。
亡くなった家族が戻ってくるとは何とも素敵な日だとつくづく思います。
家族で集まって亡くなった人の思い出話に花を咲かせるなんて。
母も戻って来まして、お食事を一緒に楽しみましたが、不思議なことに
以前と違いまして、会話が成り立ちます。
何度も同じことを繰り返してその都度同じ答えを繰り返してという
ことはなくなりました。
一時期騒ぎ出すこともありましたが、それも無くなり、温厚になり、
一時期顔がわからなくなっている時期もありましたが、それもなく、
ふつうに過ごせました。
食事前には今日も好きな秋川さんの千の風になってを数回聴きました後、
三大テノールの歌をずっと聴いていました。
博多に来た時に、その中のパバロッティと多分ドミンゴだろうとおもいますが、
そのコンサートにも行ったことが母にはあるのですが、それは覚えて
いないようでした。
三人の名前はわからなくなっていましたが、曲は熱心に聴いていましたですね。
今日は送りに行きましたが、どこにいくのかはわかっていないようで
多少不安そうでしたが、お部屋に入りますと落ち着きまして、
ふつうにさようならと言っていましたですね。
またねと。
不思議な日でしたが、いつもこんな風ではないようです。
やっぱり誰かもわからなくなり日もあるようですが、今日は仏様と
いつもの、いや穏やかになったふつうの会話ができる母が戻って来た日でした。