能の俊寛
仁左衛門さんの俊寛は以前に拝見したものとも、又他の方の俊寛とも
違っていました。
大げさな演技を全部削ぎ落とし、どちらかと言いますと能に近づいたと
いう感じがしました。
仁左衛門さんらしい品のいい俊寛に仕上がったような気がします。
最後のシーンもそうでした。私たちが知っている終わり方とは違いましたね。
いぶし銀の良さがでていたような。
流石仁左衛門さんと思いました。
迫真の演技にやはり涙が。
それにかなりお痩せになっておられますし、やはりお年を感じます。
ですから、俊寛のイメージそのままです。
立ち上がれないのは演技なのか、実際なのかとちょっと心配にも
なる演技でした。
松本白鸚 幸四郎襲名披露でしたが、面白かったですね。