「万引き家族」を観てきました。
う〜ん。
終わり方に続きあると思えば救われますか。
あれが終わりではない、フィナーレではない。
あの物語は続くと思えば。
フィナーレが又振り出しになり、そこから又元に戻っていくと
いうことになるのでしょう。
と私は思います。
それは男の子の最後のシーン、バスの中での言葉にしないくちだけの
言葉が物語っています。
彼が口に出さずにいう言葉でそう思いました。
ふりだしにもどったがまたそこから元へと戻っていくと。
それが自然ですね。
真実がなんだったのかはわからないのですが、そこから真実が始まる。
降り出しに戻って気づいたことがある。
そこに希望を見出しました。
法律から見た光景と真実とは違うというのがちょっと怖いですね。
最後のさくらさんの言葉が凄いです。
この映画の全てを語っているような。
そして男のこの最後の口にださない言葉の意味。
私たちは音にしなくてもその意味がわかります。
是枝さんの映画は好きですが、いままでの要素が入って映画になっているような。
この少年の目の奥の寂しさと侘しさと「誰も知らない」の少年の目の侘しさが
重なりました。
少年の声にださない声の意味と最後の降り出しにもどったやるせない
光景は必ず続きがあり、元へと戻っていくという希望がありました。
私にはそう思えた。
樹木希林さんの役者魂は凄いなあ。
いいなあ。
さくらさんいい味だしますね。夫の影響もある?