酒井美意子先生との思い出の写真

片付けは中途半端で終わりましたが、明日は1日授業ですので、ここいらで

終わりとしましょう。


写真を懐かしく眺めていましたが、貴重な写真を見つけました。

もっと貴重な写真があったのですが、どこへ行ったか。

残念です。見失ってしまいました。






京都の学院にいた頃の写真ですが、私の右横におられるのは元伯爵家であり、

加賀百万石の前田利家公の直孫でいらっしゃいました。

そして姫路城の城主の子孫酒井家に嫁がれていらっしゃいました。


お母様が酒井家から前田家に嫁がれましたので、従兄妹同士の結婚だったようです。


お正月には美智子妃殿下に新年のご挨拶にお会いしに行かれるというお話でした。



この当時はマナーの著書がベストセラーになりましたので、ご存知の方も

多いと多います。



御縁がありまして、京都での着付けを担当させていただかい、ご一緒に

テレビ出演しましたり、松下電器の会社の女子社員百名？の方々へ

マナーの講演においでになるときもご一緒させていただきました。


考えられないでしょうが（笑）、私がそのマナーのモデルになったのです。

先生から一応仕込まれまして。



立礼式ご挨拶などなどを。


公演が終了しましたらご一緒にお食事に参りました。

ごきげんようと本当にそういう言葉をお使いですから、もう最初は舌が

付いて行かず大変でした。

ですが、とても素敵な気さくな方で、私のマナーなど何にもおっしゃらずに、

お互いに好きなお酒を嗜みました。


嗜むっていう感じではありませんでしたが（笑）。

美味しいお酒ですっかり気に入っていただきまして、唯一ご指導くださいましたのは

お酒の仕方でした。


雫が落ちないようにお酒を盃に注ぐという仕草を。



学院からですが、ハワイへも金沢へもご一緒いたしました。

金沢はお膝元ですが、やはりお姫様としての扱いでしたですね。


じつはこのお仕事の着物の着付けはずっと私1人が担当させていただきました。

この時もそうですが、金沢もハワイもそうです。

ハワイはお部屋にお伺いしましての着付けでしたが、楽しくおしゃべりを

なさっていました。



ハワイのビーチで食事をし、お酒を飲み、ダンスをしと楽しみましたが、

その時は2人ともムームー姿でした。


じつは舞妓さん2人も一緒だったんです。


彼女たちも飛行機からはお洋服でしたが、髪が腰あたりまでありました。


舞妓さん方と会う機会が結構ありましたので、別段特別な感じではありませんで、

気楽に一緒に楽しみました。



勿論彼女たちは舞を舞ったのですが。

着付けは私でしたというのも今から考えますと凄いことですね。

ただし、勿論おとこしさんの特訓を厳しく受けましたが、ほんとうに厳しかった

ですね。お酒がお好きな小さなお爺ちゃんだったんですが、怖かったです。



でハワイで舞妓さんの着付けも担当しました。二人で二人を。

その当時のハワイの州知事は日系三世？の方でした。有名な方ですが、、、、、

ええと、、、、、、有吉州知事でした。




金沢では浴衣姿の美意子先生が私にお酌をされている写真があるのですが、

世が世ならお手打ちだなあって思いましたですね（笑）。


世が世なら前田家のお姫様ですからね。


まあ、時代は変わりましたし、先生はそんなことは微塵も相手に感じさせない

とてもお優しい方でしたし。


どちらかといいますとしつれいかもしれませんが、可愛い方でしたね。


屈託のない明るい方でした。

お亡くなりになったとお聞きしまして、がっくりしたことを覚えています。

まだお若かったし、お綺麗だったし。



どなたに対しても自分が特別なんだという感じは全然お見せにならなかったですね。

私たちと同じ場所に立ってお話なさっていました。


本物なんだと思いましたね。

虚勢を張る必要はないのですから。正真正銘のお姫様ですから。



ホテルでの新年会のだしもので酒井美意子先生の特別賞をいただいた

時のものですね。




懐かしく大切な写真です。

お酒を注いでくださっている写真が見つからず残念です。


美意子先生、いずれそちらへ。