衿合わせで胸を包み込むっていう指導があるようですが、これはちょっとわからないの
ですが、長襦袢のだき幅の広さとその方の胸囲の関係でその衿の合わせは変わって
くるとおもうのですが。
そして間違いなくお衿は苦しい状態に近い合わせになります。
中年のゆとりがない合わせに。
合わせもそれぞれで好みにも体型にもよりますが、私はお衿合わせが先で、
そのあとお衿がどこで終わるかということには興味はありません。
お衿の角度が合わせの位置が重大でそこをまず決めてそして固定させるには
腰紐しかないといいますかそれが手っ取り早いとおもうのですね。
おっぱいを包み込むようにという指導ではお衿合わせは二の次になります。
私がおもいますにはその指導の仕方は私が生徒であった45年前に遡りましたら
わからないこともないかなあと思います。
なぜならばその頃の生徒さんと言いますと、皆さん殆どが、お若い方、
要するに花嫁修行として教室に通う方が多かったのですね。
お若い人は喉の窪みを隠すという着方をしますので、これでしたら、多少は
理解できます。
この頃の教えがそのまま残ってしまっているのではと思います。
中年の方のお衿合わせは一般的には喉の窪みの下あたりになり、
お若い方は喉の窪みを隠すという合わせ方をします。
私はお衿合わせの位置が1番大事だと思っていますので、そこは一旦決めますと
移動できません。
ですからどうしてもだき幅の寸法とご本人のバストの関係でお衿合わせの位置が動くと
いうことはちょっと信じられません。
そしてその合わせたお衿をいどうしなくてもいいようにするにはやはり胸紐、
それもモスリンの紐が必要になってくるわけです。