お能に「碁」という名の演目があるのですが、これはまさしく碁を打つと言う意味の碁です。
打っているのは、源氏物語に登場する空蝉と軒端の荻 のきばのおぎ。
義理の仲の親子です。ただ、年は一緒だそうです。
光源氏の愛を逸らすために彼が訪れた床を抜け出す。
傍に寝ていた軒端の荻を間違いと知りながら成り行きで関係を持つ光源氏。
関係を持たれた軒端の荻は光源氏に思いを寄せる。
ですが、光源氏の心は空蝉に。
軒端の荻の愛を受け付けることが出来ません。
空蝉は美人ではないが、雰囲気のある女性。
反対に軒端の荻は美人で背も高く明るい。
結局は空蝉は光源氏の元へいくことになるようです。
舞台はこの二人の碁を打つところに二人の舞に。
愛と恨みとが交差した舞。
凄く詳しいわけではありませんので、ご興味のある方はご自分でお調べくださいませ。