30代前半に大好きでした太一喜和子の近松心中物語を大阪の
近松劇場に観に行ったことがあります。
忠兵衛は平幹二朗さん。チケットが取りにくいくらいの人気でした。
学院長など講師仲間で京都から行ったのを覚えています。
憧れの太一喜和子さんの立ち姿は本当に惚れ惚れしました。
お顔はふっくらとされていますが、細くて華奢な方でした。
お芝居を観に行った時期は3月の始めでしたでしょうか。
観客の装いで多かったのが、白大島に絞りの羽織でした。
この当時はまだお芝居、歌舞伎には和服姿が多かったですね。
その中でも白大島に絞りの羽織が目立っていましたが、時期的に白大島は
ぴったりですね。
絞りの羽織も当時は流行っていたといいますか、まあ着物を着る人は
取り敢えず一枚は持っているという時代でもあったようです。
このお芝居の時は三分の一といえば大げさかもしれませんが、
そういう印象が強かったですね。
私は残念ながら羽織が似合いませんので、今は着ませんが、人様の羽織姿は
なかなかいいものだと思っています。
お芝居を観る時には羽織は脱ぎませんが、人様のお宅にお邪魔するときは
一応塵除けとして玄関先で脱いでいました。そのままでどうぞと言われましたら
別ですが。
羽織のお洒落をお楽しみください。