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着物講師木耶ラ
by kiyara888
多くの方が美しく、早く着物が着れるようにお手伝いし、この素晴らしい日本の民族衣装着物を後世に伝えていきたいと思っています。 YouTube「木耶ラの着付け」200秒で着あげる。    
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木耶ラのイタリア物語   ①





木耶ラのイタリア物語   ①_d0161928_20155672.jpeg





二十年ほど前に、イタリアへ仕事らしきことを兼ねまして数回訪れました。



観光とは違ってこれは大変な経験になりました。


一回目は絵描さんの個展を二か所で。

すべて一人で行いました。

まったくの素人が100号からの絵画をイタリアへ送るところから

始めました。


頭に浮かんだのは日通。

日通の事務所に行き、色々と話を聞いてきました。

なるほど、関税などややこしいことがある。


契約書を一から読むということは大の苦手ですから、読まずにサインをするという

なんともずぼらな性格。


そうなんですよね。


この大雑把な(着物の指導はきめ細かいです)

私がこれを一人でやっていく。


さてここから私の珍道中がはじまります。


まったくイタリア語というものがわからに私は取りあえず


その町のお世話になる市役所に感謝の手紙を書きました。

まったくイタリア語がわからないにもかかわらず、勝手に辞書をひっぱりだして

書きましたが、実は英語とイタリア語の文法の違いをその時は知らなかったのです。



動詞の原型からの変化は英語より多いのです。

私の手紙はほとんど原型で書かれたものですから、もう相手の人は大笑いだったと

思います。


特に不規則動詞は暗記するしかないほどの変化をします。


まあ、実際にイタリアについてからも大変な失敗をしまして大笑いされてしまうのですが。

決してレディーが使ってはいけない単語を使った。

ですが、それは致し方のないこと。

日本語では普通なんですから。


皆が使っているのですから。


その上ウサギという単語の発音をちょと間違えたぐらいで大変な単語になるなんて。

もう私はすっかり有名人。それどころかピエロ。

市長がいらしてのパーティーでは主役。


こうやってイタリアの10か月が始まりました。


まずは日通の話から。

絵画を送るには売れますと関税がかかります。

そのためには売らないこと。


それで、すべての絵画の写真を写して提出しなくてはなりません。

リストに写真。

幾つかの書類に判を押す。


コンテナーに収める。


かなりな日数が必要で、かなり前から送ります。

勿論船便ですから一か月はかかります。


コンテナーに積まれた絵画は出発しました。

そして到着に合わせて私は作家と一緒にイタリアへ。

ホテルはイタリア人の友人が見つけてくれました。

そこで10か月暮らすのです。


とても素敵なプチホテルでしたが、経営者は元貴族。

とてもダンディーな支配人、奥様は優雅なレディー。

息子は素敵な美男子。


そしてそこで働く女性の方、男性の方。

すべてが私の友になっていくのですが。



彼らとの生活が始まりました。

と言いましても最初は二か月の予定だったのです。

個展は一か月間開かれます。

作家はホテルから出ようとしませんので、一人で私は市役所へ


素敵な小柄な秘書長。

魅力的な男性でした。


そしてギャラリーは200年前に立てられた教会。

そこが会場でした。

受付の女性は私よりは上の方。


その彼女とそしてルーカと言う若い男性とで準備を進めていきました。

マリアはおしゃべりで時々訪れれる夫の悪口を言っていました。

優しくて温厚な夫君でしたが、見かけとは違うとうこともありますから、からわからな

いですよね。本当のことは、


マリアは魅力的な秘書長がお気に入りで毎日訪れる彼にときめいていました。


おしゃべりマリアとは仲良くなりましたが、実はイタリア語はまったく習ったことがなく、

私にはちんぷんかんぷんの状態。

おまけにイタリアの第二外国語はスペイン語にフランス語

英語が通じないんです。


まったくといっていいほど。

その市長秘書にも通じません。

というわけでまったくイタリア語のわからない私に英語がわからない人たちとの

一か月が始まりました。いえそれ以上でした。準備もありますので。

おまけにこの個展をご親切にもあちこちと口をきいてくださったので、

私はあちこちの市役所を回ることになりました。

英語も通じない  イタリア語も通じない中で  通訳もいない中で。


そしてやってのけたんですよ。

アッシジの個展を一人で。


それもそれも大変なことが勃発した中で。

大変な目に合いながら、一人で奮闘しました。


あささんのように。


マリアとは毎日楽しく過ごしましたし、マリアのおしゃべりは延々続くんですが、

私はイタリア語はわからんくても雰囲気と勘で私流に彼女の夫の悪口を

一日中楽しんで聞いていました。



そして私はある日とんでもない言葉を発するのです。

単語を間違えたんですよ。


うさぎという単語ととんでもない単語とを。

発音をうっかり間違えたんです。


一躍ピエロ


ですが、それ以来私は人気者になりました。

当時のハンサムな市長さんまでが大笑いしていました。

まあ、ほんとになんてことでしょう。






その内容は又明日お話するとしましょう。





イタリア語の文法は結局帰国してから毎日のように届く手紙の返事を書くために

独学で勉強しました。

三つの文法の通信教育を受けながら、テレビやラジオ、そして文法の本を買って。




そして又訪れました時は、またこれも仕事でしたが、ものすごく大変な仕事でしたが、

その時は何とか話せましたね。

この時の訪問も大変な経験をしました。

本当に面白い経験を。


一人旅でした。

まるで導かれるように困難を乗り越えていくのですが。

祈るようにして。
by kiyara888 | 2016-01-27 19:56 | イタリア物語 | Comments(0)
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