黒田清輝
浴衣って本来こういうもので、
夏の夕べ、お風呂から上がって素肌に着るものでした。
もっとさかのぼりますと 湯帷子というものになります。
私たちが子供の時はまだこういう光景が残っていました。
今は浴衣を着る場合はやはり夕方のお出かけ、花火大会ですとか、
お祭りですとか。
まあ、若い人にはファッションの一つになっていますので、
このような湯上りの着方はしません。
ですが、お出かけ着になっているとはいえ、やはり浴衣は浴衣。
涼しげに着ていただきたいですね。
テレビで拝見していましても、お衿が詰まりすぎて暑苦しい浴衣姿が
目につきます。
浴衣の前の合わせは、長襦袢を着ていると仮定してのお着物のお衿の
打ち合わせになります。
ですから、ミセスでも若い方でも、喉の窪みを隠しません。
中年の方のお衿も詰まっていることがあり、やっぱり
暑苦しい感じがしますねえ。
湯上りでなく外出着に浴衣を着られます場合はやはり肌襦袢、裾除などの
下着が必要になります。
下着をつけない場合は透ける場合もありますので、ご注意くださいませ。
汗もかきますので。
お若い方は短めに裾を決めまして素足に下駄がとても素敵です。
私も浴衣は少し短めに着ております。