脚の為に牛肉のもものステーキを食べようと頑張っていますが、
これがなかなか硬い。
網焼きにしましたが、硬い。
二時間もかかって食べ終わりましたら、イタリア映画が始まっていました。
ライフ イズ ビューティフル
ロベルト ベニーニ 原作 脚本 監督 主役
ナチスの強制収容所に入った小さな息子の心を守るための死をかけた
演技。
これを駄作と評した人も多いのですが、そうでしょうか。
ユダヤ人を揶揄しているといいますが、そうでしょうか。
確かにこんなことはあり得ません。
あっというまにこどもはガス室送りです。
ですが、この映画は子供の心を守るための父親の演技でこのナチスの
酷い仕打ちに物申しています。
涙が止まりませんでした。
これは喜劇の要素を持っていますが、それだからこそ悲しい。
こういう視点から強制収容所を描かれたことはありませんが、
本当に悲しい物語です。
ただの喜劇とは思えません。
ありえませんが、この状態の中で父親が取った行動。
息子への愛がいっぱいです。
父親は殺されます。
あっという間に。
ですが、この映画はハッピーエンドで終わります。
子供は終戦後まで本当のことをしることもなく、これはゲームだと思い込みます。
ですから、いろんな試練は彼にとっては大したことではなかったのです。
本来ならば絶望の中で悲しみ苦しみながら彼は死んでいったかもしれない。
ですが、愛にあふれた父親の演技のお蔭でそれを経験しなくてすみました。
ラストのシーンも息子は幸せな充実した顔をしています。
まったく現実をしらされてないのですから。
父親がかれをまもり死んでしまったことも。
この物語は父親に溺愛され、守られてきた私にはよくわかるのです。
有り難いことに、幸せなことに、私は愛されてきました。
父をある日突然失うことになり、それからの人生は
真っ暗闇の海を泳ぎ続ける魚となってしまいましたが、
ですが、幸せな人生だったと思います。
父親に愛され守られてきた人生が27年間もあったのですから。