またまたドラマの和服姿のお話ですが、
着付けが急に変わったドラマの話題をしていまして
気付きましたが、変わったことに気づかない方も多いですね。
生徒さんでまだ初心者の方には無理なようですが、かなり
教室に通っている生徒さんにはわかるようです。
まだそんなにたってない生徒さんのお話が面白かったのですが、
ご主人が、なんかこの着物変だよね。そう思わないってお聞きになった
そうです。ですが、彼女は今勉強の身、簡単にそうだと言い切っても
いいかどうか迷ったそうです。まだはっきりとどこかどう悪いのか
を伝えることができなかったそうです。
あれれ、主人の言ったとおりだと驚いていらしゃいました。
あれだけの衿の違いを理解できる人が少なくなっているんだなあって
実感しました。
どう違うかといいますと、依然は首が衿から浮いていました。
今は胸元では着物がきちんと胸についていまして、首が浮いていません。
主人公だけではなく、出演者全員が変わったと思います。
胸元がぴたりと落ち着きました。
一夜にして変わりました。
衿は長襦袢に芯が縫い付けてあるのでしょうか。
以前はそういうやり方を着物学院でも指導していましたが、
今では学院でもそういうやり方をしないようです。
半衿をつけて芯を通すそうです。
昔学院では芯を縫い付けるのに苦心惨憺でした。
何しろ堅い。
生徒さんように絆創膏を準備していました。
私は学院に入ってすぐに和裁の勉強を始めましたが、
そこでは衿には何もつけずに半襟を付けて芯をあとから
通すというやり方をご指導でした。
それで自分ではその簡単な方法を早い内からやっていました。
今ではとにかく衿は薄く仕上げていただいています。
そして柔らかい芯を通しています。
ゆくゆくはもっと年を取りましたら、半紙を入れるだけにしようと思っています。