先日若くてかわいい女優さんの振袖を見ていまして、襟が首から離れていル着付けを
されていましたが、このところこういう着方を見ます。
衿が首から離れていても素敵と思えるのはある程度のお年で着こなしのできている方。
若い方には無理だろうと思ってしまいます。
なにか若さや初々しさが感じられません。
首から離れなくてもゆったりと見える着せ方というものはあります。
正面から見ますと横の衿が首から離れていてなにかこう粋というのは
ほど遠い。それに振袖は粋に着ません。
総絞りの振袖の衿はばち衿に仕立ててもらわないと駄目なのよと言われた
若い子とお母さんは戸惑っていましたがそう言ったのは着せつけに来た方。
どうしてこんなとんでもないことを言うのか、また言われた若い子はそうなんだと
思ってしまいます。
着せつけをする人に知識がなければ、そして着せつけられる人に知識がなければ
こういうとんでもないことが起きてします。
仕立てにしても深く研究している方がいますが、この方々とのギャップが広がっていきます。
着物に関しましては、研究をしっかりしている人、まったくしていない人にきれいに
分かれていくなあって感じがしています。
どの方に出会うのかもこれも賭けのようなものですね。
運がいいか悪いか。そういう賭けになりそうですね。
首の横の衿を開けたくないのにあいてるんですという方は襟芯が硬いです。
おばあさまの箪笥にある柔らかい襟芯におかえくだされば大丈夫ですよ。
なかなか市販されていませんですね。
浅草の「えりたん」に置いてありますが、三種類ありますので、木耶ラの襟芯と
お話いただければ。