今 仕事をしながらテレビの音だけを拾っていましたが、着物を着たといいますか
着せられた三人の女性が着物について語っていましたが、
着物を着てテンガロンハットをかぶり靴を履いた女性がなかなかいいという話が
耳に入り目を上げましたら、「ええ!どこがいい?」って驚きました。
そこまでして着物を着る必要があるのだろうかと私は思います。
三人はまた着物のしきたりが面倒くさい、夏物なんてわけなくてもいいじゃない
帯揚げを夏物にしなくてもなんでもいいじゃんというようなことも話していましたが、
日本の文化には日本の美の根底には日本の四季というものが関係しています。
私は日本に生まれてきてよかったと思いますのはやはり日本には四季があること。
四季折々の風が吹き四季折々の香がする
まだ雪が降りそうな寒い二月の終わり、冷たい風の中に春の香がすることが
あります。あれ?春がそこまでやってきてるとそう感じることがあります。
その時の何とも言えないうれしさ。春を冷たい風の中に感じ取った時の
感動。
秋の終わりに冷たい風がほほを打つ
でもその風には冬独特の冷たさがある
ああ、冬が来ると感じたとき、私はなんとなくうれしくなります
また冬が来る
確かに寒い 外出が大変
でも私は冬を感じることができるということをとても幸せに感じます。
それは一瞬の喜びであるかもしれない。
あとは寒さとの戦いになり風邪との戦いになり
そして冷たい風の中に今度は春の芽吹きの香を感じ取り
また感動をしていまう。
友禅作家の方が師匠は自然ですと話されていました。
自然の花 鳥を写生して勉強していったそうです。
自然の花の色 形を何度も何度も描くそうです
日本の文化は四季を土台にして生まれ育ってきたと思います
俳句しかり
四季を無視するのは簡単ですが、どうでもいいじゃない、面倒くさいじゃんと
いうのなら着物を着る必要もないかもしれません
本当に着物が好きな人はそういうことの勉強も楽しむものです
勿論今は昔ほどは厳しくはありません
かなり時代に合わせて緩くなってきています
茶道にしても俳句にしても四季を愛でるということもひとつの大きな役割を果たしています
四季がある日本
私はそれを無視するよりはそれを愛でていけたらいいなと思っています
絽の半襟に変えることも一つの楽しみでもあります
絽の帯揚げを出して ああもうこういう季節なんだと感じることの喜び
面倒だ なんでもいいじゃんというのではねえ・・・・・・・・・・
なるほどなあって三人の顔をちょっとの間眺めてしまいました