土曜日は一年に一回の観世会館で行われますお能の会の発表会でした。
始めまして丁度二年になります。
同じ社中さんのなかには40年のキャリアをお持ちの方も多いですが
皆様ご親切にアドヴァイスくださったりで緊張なく楽屋でも過ごさせて頂きました。
仕舞いの方は結構練習したにもかかわらずもう一つの結果になりました。
もっとなりきってやりたかったのですが残念。
でも次がある。今度こそ。
でも練習すればできなかったことができるようになりますと
嬉しくて嬉しくて練習し過ぎて、足が動かなくなりました。
それでも舞台に上がりますと痛みが取れ身体が軽くなるのが不思議です。
発表会はこれ素人さんの発表会?というほどレベルの高いものでした。
総勢20名ほどが舞台に上がりました「安宅」
正座した裃を付けた面々。圧巻でした。
迫力ある舞台でした。弁慶はプロなみと噂されている村木氏、
義経は先生のご子息峻佑さん。
寺田氏は同山の一人。自分を取り巻く謡の凄さに感動したと
お話されていました。
私が驚きと共に感動しましたのは、峻佑さんがこの一時間半の間
微動だにもされないのです。
まだ小学二年生。
一時間半お座りになったまま。
そしてご自分の番がきますとしっかりした良く通るお声で
お謡になるんです。
宴会の時におばあさまに偉かったね、頑張ったねとお褒めいただくと
全然足が痛くなかったとお答えでした。
この若さにしてこのプロ意識。
後十年ちょっとすれば先生の代理として私の前に指導者として
お立ちになることもあるでしょう。
それまで元気で続けていたいものです。
発表会といい、宴会といい思い出深いものとなりました。
気持ちのいい1日でした。