多くの方が美しく、早く着物が着れるようにお手伝いし、この素晴らしい日本の民族衣装着物を後世に伝えていきたいと思っています。
YouTube「木耶ラの着付け」200秒で着あげる。
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日本刺繍作家 森康次氏
刺繍帯
刺繍作家森康次さんの作品は繊細で上品です。いままで持っていた刺繍の着物のイメージを覆されました。これが刺繍?と思うほどの繊細さなのです。自己主張しない先生の作品。 10月の岡山丸善で数点展示いたします。詳細はカテゴリの「展示会のお知らせ」をご覧ください また今店頭にあります「きものサロン」に森康次さんの帯が掲載されています。後藤久美子さんが締めています。ちなみに着物は寺田豊さんの作品です。 昨年の「きものサロン」秋冬号の表紙の着物は寺田豊 そして帯は森康次作品です この森康次さんの黒い帯は本当に素敵ですよ。それに着物と帯がとてもマッチしています。 森 康次 少しだけ自己紹介 昭和21年1月5日京都市中京区に生まれる。 家業は「ぬい屋」と呼ばれる刺繍業。白生地を持って町内を一回りすれば、絞りの着物も友禅の着物も染め上るという地域環境で育つ。 長男が家業を継ぐことが普通であった時代、昭和36年に家業に従事。 あれから50年になろうとしている 和装業界も大きく変貌。限りなく縮小。 このような業界で「日本刺繍業」の看板をだせているのは「奇跡?」と思いながらも感謝している。 20歳の時、和装染織図案家 松尾 氏に師事。 日展画家 桑野むつ子氏に師事し、写生と水彩画を習ったのが26歳。 29歳の時、京都市伝統工芸技術コンクールの出品を手始めに 京都市展 京都府工美展 日本伝統工芸近畿展 日本伝統工芸染織展 日本伝統工芸展 横浜のシルク博物館の染織作品展 京都工芸ビエンナーレ 国際テキスタイルコンペテション といくつかの公募展に出品し、末席を汚した。そしていくつかの賞もいただいた。 日本伝統工芸展に初入選したのが昭和60年、日本工芸会正会員の認定を受けたのが平成元年だから 日本工芸会に籍を置いて25年になる。 今は公募展出品には距離を置いている。 60才を過ぎたころ、念願の後継者ができ、今はその内弟子と2人で仕事をしている。 また、奈良の「大原和服専門学園」で日本刺繍と着物デザイン授業を受け持っている。 私の刺繍 白生地でも無地でも、仕立てれば着物になります。 色をつけ、模様をつけ、きものを身にまとう、という 着ることを楽しむ「着ることの文化」は、人類に与えられた恵まれた文化です。 「刺繍」は、色や模様を付ける技法としては、手軽で素朴です。 歴史も古く、何処の国にもあります。 刺繍は加飾の仕事です。 布に模様や紋様を付ける仕事です。 しかし 作っているものは「きるもの」です。 着物 帯 羽織り 等の 和装品です。 着るものですから、着る人が主役であり、主人公です。 着心地がよいものでなくてはいけません。 着る人が輝くような「着映えのするきものつくり」をめざしています。 そのための 生地であり、糸であり、デザインであり、刺繍である と考えています。 着心地が良いのは、素材が左右します。良い糸でなくてはいけません。 絹としての風合いがあり、軽くてシワになりにくいもの。 主に 長浜ちりめん 「丸万 中尾」という会社が販売している 「河藤織物高砂縮緬」という生地 を使っています。主に1号 と7号(光彩)です。 着映えのするきものは、 「良い地色 綺麗な配色 斬新なデザイン」 しっかりした技術」です。 着姿が美しく見える構図があります。それに苦心し、追求しています。 附下 1) 刺繍の技法を生かすうえでこのような工夫をしています 色数を多くは使わないようにしています。 帯との関係で組み合わせの幅を広げたいからです 刺繍には数十種類の技法があります いくつかの技法を組み合わせることによって模様に奥行と広がりを持たせることができます 重量感のある刺繍を避け、軽快で爽やかな刺繍を心掛けています 伝統工芸は古いものです いかに新しい感性を注ぎ込むかを、心しなければならないと考えています 刺繍の弱点と利点 刺繍の弱点 「摩擦に弱い」 「こってりと重く見える」=「手芸に近くなる」 刺繍の利点 「制約なく自由に模様を付けられる」(糸を交差できる」 刺繍糸について 21デニール12本合糸 蚕84匹分 すべてにより糸を使う (弱点の克服) 繍法と模様に合わせて糸の太さを決め、撚る 私の刺繍糸は全て「より糸」を使っています。 着るものに施した刺繍なので、摩擦に強くなくては なりません。 だから「より糸」にします デザインと構成 森羅万象、あらゆる物事、現象にデザインのヒントがあると思って います。 新しいデザインを生み出すことが、新鮮な商品に 繋がると思っています。 「ものをよく見てその命のありようを「形」にする」 このことは新しいものを生み出す根源だと思っています。 優美であるが、華美でないものを心がけています 明度に注意を払い、色数を抑えた穏やかな色彩、繍技や デザインの変化で立体的で奥行があり、流動的な表現を意識 してます。 バーコードからでも文様はできますが、それはちょっと違うと 認識しています。少なくともその辺からの紋様作りはしないように 心がけています デザインをしているとこの心境は「書道」で真っ白な世界に 黒い墨で第一画を置くときに緊張感のようなものと似ているかも しれない 計算され、極められた、この位置 この大きさ この分量 と言うのを大事にしています 下絵 刺繍をするにはデザインしたものを、刺繍下絵として生地に 描かなくてはなりません 黒線でしっかり描くと見やすくてよいのですが、この黒線を 消すため、びっしりと詰めて刺繍をしなくてはなりません そうすると「こってり」と重い感じの出来上がりになります だから薄いかすかな線で下絵を描いてきます 生地に溶け込むような爽やかな刺繍をしたいので、下絵の付け方に 工夫をしています 2)歴史のある刺繍の技法を現代に通用させる きもの文化の中で、日本刺繍は生かされ発展してきました 大げさに言うのなら私の人生もこの中にあり、この中で生かされて きました ですから、刺繍を大いに発揮できるグランドである、絹の文化 和の文化の高揚に努めたいと考えています きもの関係、和装関係に偏らず、「和」の関係者たちと交流を して、新しい和の文化の構築を考えたいと思っています 4)色やデザインなどに特徴をもたせている 生地の染め色 無地を好んで使用しています 刺繍を生かすためには、余分なものは全て省きシンプルで清楚な ものに美しさを感じます 自分の刺繍の中と、作った着物の中に物語があり、 主役 脇役 背景がはっきりとしていればいいと考えています デザイン デザインの方法には 「繰りかえす」「ねじる」「割る」「囲む」「ずらす」「反転」 などいくつもの基本パターンがありますが、これらの研究と実践 を深める中で、きものの柄として昇華させたいと考えています 「今まで見た刺繍と違う」とか デザインの違いに「日本刺繍 と違うみたい」と驚かれます 構図や配色に「いさぎよさ」を感じるまで研ぎ澄まさせたいと 研鑽中です 新しい着物や帯を発表することが私の仕事ですが、ものつくりの 方法が少しずつ変わってきました 一番の変化は「このような模様で着物を」あるいは帯をつくって ほしいのです」「このキモノにあう帯をつくってほしい」 あるいはその逆 こんな依頼です 今持っている着物あるいは帯にあう帯やきものを探して居られます 当然の要求だと理解していますが、これだけの業界が縮小すれば 簡単に見つかりません 刺繍は全行程が手作業ですから、一点ずつの細かな注文に対応 できるのです ここにも刺繍の大きな利点があります
by kiyara888
| 2010-09-04 21:05
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