さて、この五月が終わりますと梅雨の始まり。
お出かけ時の雨の用意が必要になります。
始めて着物を作った方は次には雨コートが必要になります。
雨が降る日には着ないということができないこともありますから。
私たちの時代には絹の雨コートしかありませんでしたが、今では携帯に便利な
洗える素材の既製品が出ています。
私は本当に雨が降らないと確信できた時には雨コートは持参しませんが、
それ以外にはいつも小さな傘と雨コートは荷物の中に入れております。
その場合にはポリエステルのものは便利ですね。
でもやはり雨の日に素敵な雨コートをお召しの方に出会いますと、素敵と思ってしまいます。
これもまた一つのおしゃれですね。
既製品で一番困りますのは、長さ。一番いいのはやはり雨コートの場合にはぴったりと
計った長さがいいのですが、どうしても少々長くなったりしています。
2部式になったのもありますが。
それに色が決まってしまっていますが、絹のものは様々な色、柄がありますね。
それから五月ですので、雨コートは紗になりますが、あまりお出かけでない方は
袷用のものを使用されると思いますが、少々暑いですね。
ポリエステルも一応は暑いですが、夏もお使いくださいとは書いてあります。
実際には透けた紗の雨コートというものがあります。
お茶の先生方、社中さんがお召しですね。
これも絹のものと洗えるものがあります。
正絹の雨コートの利点は、反物から作りますので寸法がその人に合っていること。
様々な色・柄がありますのでおしゃれです。
どちらにしろ、雨コートは着物を一枚作った場合には次に必要になってくるものです。
紗の雨コートからは5月から使用いたします。