新朝ドラが始まりましたが、戦争は大切な人をあっという間に奪うのですね。夢と期待を持っていた若者の命を。そして多くの戦災孤児を生み出しました。彼らがどうやって生き延びてきたのかこのドラマでも少し見せていますが、勿論実際は想像以上の過酷さでしたでしょう。
私の叔母、父の姉は1歳に満たない戦災孤児を引き取りました。叔母と最初に出会った時、母はこの小姑があまりに美しいので驚いたと言っていました。本当に美しい人だったと。
その叔母は見た目が美しいだけでなく、心も美しい人でした。さっぱりとした性格でした。
戦災孤児を引き取ったあと自分の子供が3人生まれるのですが、叔母は生まれたばかりで引き取った子にも同じような母性を感じていたようで、まったくわけへだてなく育てました。
成長段階で自分の生い立ちを知ったのでしょうか、私が彼に出会った時は高校時代でしたが、かなりぐれていました。でもそれも叔母の愛情で変わっていきました。
母から聞いた話ですと、叔母は大変苦労したそうです。
でも叔母はいつもこの子も私が産んだ子ですと言い続け愛情を変わらず注いだそうです。
それはその私の従弟になるその人の大人になってからの姿をみればわかります。
叔母の家にはいつも奥さんをともなった彼がいるし、子供をつれた彼がいるし、子供ができてからも叔母にまとわりつき「お母さん、お母さん」と食事の準備をしている叔母に甘えていました。
叔母が亡くなった時も彼はとても悲しんでいました。お葬式には彼の最初の奥さんも現れて叔母の死を悲しんでいました。(彼女も叔母への恩返しをしたいと泊まり込みましたので私たち従姉妹は今の奥さんとの間でとても気を遣いましたが)
この甘えん坊の長男は叔母の子供に違いないとそう思います。
後から生まれた3人の子供たちとも今でも仲良くしています。
一人若くして亡くなりましたが、叔母の後だったことがたったひとつの救いです。
このブログは親戚には教えていませんので、これを彼が見ることはありませんし、また見たとしてももう気にすることもありませんでしょうが。
このブログでは自分をさらけだしていますので、なかなか身内には教えにくいですね。
ちょっと照れますので。