芝雀さんと寺田さんはご家族ぐるみのお付き合いをなさっていますから大変親しくされていまして、今回博多もお二人とお食事にご一緒させていただくことになりました。
芝雀さんと寺田さんのお二人の会話はなかなか面白かったですね。博多の祇園山笠と京都の祇園祭りは酷似していることがらが多いのですが、これはつながっているものなんですね。
その話から歌舞伎の話 おいしい物の話などどんどん広がっていきました。あっという間に時間が過ぎてしまったのですが、お疲れでしたでしょうね。
歌舞伎の方にしましてもお能の方にしましてもみなさんさすがに普段のお話しをされる時でもお声がいいですよね。それぞれに個性があります。一般の方とは発声法が違うのでしょうね。
芝雀さんしかり 秀調さんしかり そしてお能の片山伸吾先生しかり。
秀調さんは切れのいい江戸っ子弁っていう感じがします。芝雀さんは女形らしくやわらかい口調。
伸吾先生は京都弁ですからまた違った柔らかさ。女性的な京都弁ではなく男性的な京都弁。
切れのいい京都弁です。刺繍の森氏はやわらかい京都弁京都らしい京都弁どす。寺田さん?う~ん何弁?
墨流し染めの高橋氏は標準語ですね。
私は親しくしている女性から先日一生懸命に話してる時って平野レミさんに似てるようねって言われて「ええ!」って絶句してしまいました。(レミさんごめんなさい)。
すぐに彼女は「私平野レミさんだいすきなのよ」と慌ててフォロー。 まあ私もすきですけれどね。彼女のホテルでの講演会にも参加しましたけれどね。あっけらかんとした楽しい方でした。ライオンの母からあんたは舌足らずだから何を言っているかわからないとよく言われていましたので、そうなのかもしれませんね。でも先日日本橋の丸善で講演をしました時、副店長さんに「お話しお上手ですね」とお褒めに預かったのですから、仕事の時にはちゃんとしゃれべれているんですね。
そうそう話は急に変わりますが、先日整理していましたら芝雀さんと最初にお会いした十数年前の写真を見つけました。芝雀さんはかなり細くていらしたのですね。私はきっと私とはわからないほど昔は今とはかなり違っています。髪は長くカーリーでイタリアのスーツを着ていますから着物の先生とは到底見えません。
私もかなりほっそりとしています。あれから十数年たったのですね。芝雀さん。
またご縁あって再会いたしました。よろしくお願いいたします。奥様の玉緒さんともすっかり仲良しです。
番頭さんの丹後さんも。私が鉄砲玉のようにしゃべる横であっけにとられている丹後さんの顔を横目で見ているのが楽しかったですよ。