A子さん 一日着ていますと襟が段々開いてくるんですよね。しっかり合わせたつもりなんですが。
B子さん そういう場合は本で読んだのですが、長襦袢の衿に紐をつけておけばいいそうですよ。
C子さん ベルトで引っ張るのもいいそうですよ。
木耶ラ
紐もベルトのなしでも大丈夫ですよ。根本的なところに問題があるんです。
A子 B子 そうなんです?根本的なことって?
木耶ラ
寸法が合っていないのです。寸法を変える方が簡単です。
A子 B子 寸法ってどういうことですが、ちゃんとはかてもらって作ったんですが。
木耶ラ
それっていつのことですか?
A子 B子 結婚するときに造ったのですから20年前?
木耶ラ
その時ってもっと細かったのではないですか?
A子 B子 そうですね。 10キロ以上は太っていますね。
木耶ラ
そうなんですよ。それでは寸法が合っているわけないではないですか。
A子 B子 そういえばそうですよね。
木耶ラ
身幅が合っていないのです。身幅が合っていれば衿は開いてきません。
体型が変わったという以外に今研究している人達は依然よりもっと幅を広くした
方が着やすいということを口を揃えて言っています。基本とされたよりも。
これは男性の着物の専門家の方もそういう意見でしたね。
あとは和裁士の方も。
標準のまま 仕立てるのはなく、自分にあった寸法が必要ですよね。
腰が小さくて胸が大きい 胸はないけれど腰が大きい
その人その人にあった寸法が必要になります。
A子 B子 それでしたら、既製品はだめなんですか?
木耶ラ
私は絶対に買いません。やはり着やすい長襦袢 着物の方が疲れませんし、きれいに
着れますし、着くずれがありませんから。それに繰り越しが理想でない場合が多い。
特に長襦袢は。
A子 B子 ではいただいた着物を着るのはおすすめではないのですね。
木耶ラ
本当に気に入ったものでしたら、それを仕立てかえればいいのでは?
丈が短くても仕立て屋さんにご相談になればなんとかなりますよ。
その手間とお金をかけても価値があると思います。
A子 B子 なるほど わかりました。 やはり楽に着たいですものね。